株の塩漬け

 株をおやりになっている方の中には、
「値が上がったところで買い、それから下がる一方で、だいぶ下がってしまったから売るに売れずに塩漬け」
という経験をされた方もおられると思います。私の知人にもそういう人が何人もいました。

 特に1989年の日経最高値38,957円をつけた頃、皆が遅れちゃならんとしていた頃によく聞きました。
 私はこの当時は相場は張っていなかったので、「相場って大変なんだなあ」と思って他人事のように聞いていたのですが、それから下がる一方なのでどこかで決済したと思います。

 私が相場をするようになった以降でも
「高値で買い、下がって塩漬けし、買値まで戻したところで決済」
というのを株でも、私が張っていた商品先物でも聞きました(これは期日があるにしてもですが)。


 今回のアベノミクスでも、
「一昨年の高い頃に買って塩漬けし、今年になってちょっと戻したところで決済したが、今6月になって上げて取りはぐれた」
のようなのもあります。

 これから上げていくかもしれないのに、買値まで戻ったところで「ああ、やっと戻った」と安心して決済する方が多いです。
 誰もが同じような道を経験するのかもしれません。


 勧める訳ではないのですが、株でそのような状況に至った場合は、どうせ塩漬けしたなら上がり始めたら次の下げが見えるまでは同じく我慢を続けてみるのも方法でしょう。現物株なら FX や商品先物と違って追証はかかりません。

 もちろん割れるかもしれませんがそれは市場が決めることですし、上がり下がりにハラハラしてしまうようですと稼ぐのは難しいです。割れるかもしれませんがその判断はご自身でするしかありません。

 そういうところで皆が公平に張っているのが相場です。


(コメントいただいてもお返しできない事があると思いますが、ご容赦ください)
(投資は投資家ご自身の判断でなさるようお願いします)